続 へそまがり昔話
気になっていた 、Eテレのアニメで好評だった「へそまがり昔話」の原作(ロアルド・ダール著)を図書室で借りて読んでみました。
韻を踏んだ「散文詩」のような感じで、すぐに読み終えることができました。
昔話ってやはり、海外の物にしろ、日本の物にしろ、幼児期の子育て(というか、道徳観を育てる、みたいな)ことと関わっていますよね。
嘘をついてはいけない、ズルをしてはいけない…勧善懲悪的な。
それを下敷きにしつつ視点を変えて、「お話の持つ面白さ」や「言葉のリズムを楽しむ」、というような本でした。挿絵も丁度よく。
アニメ版は、その挿絵も参考にしているようなのですが、原作を読み終えてみると、やはり、アニメ、よくできてるなあ、と。
原作ではそれぞれ独立した昔話なのですが、登場人物を上手に組み合わせて、一つの大きなストーリーにしてしまっている脚本が、まず素晴らしい。
さらに、原作(や元の昔話)では、あまり語られない登場人物達の性格や心の動きを、キャラクターの表情で丁寧に表現しているところも。
原作のある作品の映像化では、なかなか原作を超えられないと思うのですが、この「へそまがり昔話」は、映像化によって、物語の面白さをより膨らませて伝えることに、成功していると思いました。
早く、再放送をしてほしいなあ。